痴漢だけでなく、ひろく冤罪について記述
　本書のタイトルは「『この人痴漢』と言われたら」であり、サブタイトルが「冤罪はある日突然あなたを襲う」となっている。だが内容は、むしろ冤罪全般を扱ったもので、電車内の痴漢冤罪についての記述はむしろ少なめにしか書かれていない。



　まず、第１章では痴漢、交通事故、窃盗、殺人などあらゆる分野で冤罪が起きていることを生々しく記述している。また、第２章では、警察、検察、裁判官、弁護士、メディアそれぞれが冤罪を生む体質があることを記述。そして第３章が「冤罪被害者にならないために」（約50ページ）。そして、第４章は裁判員制度で冤罪が防げるかについて記述している。



　本書にはさまざまなことが書かれており、冤罪について問題提起するという意味では良い本と思う。

　しかし、私の場合は次の点で不満が残った。

(1) タイトルに反して、電車内での痴漢冤罪の対処法の部分が少ない。また、書かれていることは参考になるが、「本当にこれだけで大丈夫？」という感じがする。

(2) 多くの冤罪を扱っているが、たとえば「電車内の痴漢」と「殺人事件の虚偽の自白による冤罪」とでは、起こるメカニズムや対処法が相当に異なる。それをわずか１冊で扱うにはやや無理がある。



　ただ、内容は難しくなく、簡単に読める本なので「読んで損はない」と思います。

良い刺激になっているみたい
２ヶ月の娘に絵本を読むのはどうかな？・・とあまり反応は期待してませんでしたが、シンプルな絵とはっきりした色使いが注意を引くらしく、最後までじーっとお話を聞いてくれています。「ころころ」や「くるくる」といった反復することばも好きみたいで、お気に入りのページでは手足をバタバタ、鼻息も荒いです笑。

また、赤ちゃん向けの絵本ということですが、３歳の姪にも読んであげたら「もう一回読んで、もう一回読んで」と催促されました。買ってヨカッタ。

種ちゃんメイン？
表紙になってる種ちゃんが好き。どっちかというと種ちゃんと隆司君のほうが気になるっていうか種ちゃんの恋愛が気になる。

自己責任をを全面に出す過激なダイエット法
運動して減った体重だけ食事をしてもよいという今時珍しいかなり危険なダイエット法です。そのために運動中もできるだけ水を飲まないようにすすめます。医師の立場から医学的理論に基づいてダイエット法を考案したと書かれていますが、それなのに著者が匿名なのもいかがなものかと思います。このようなダイエット法を医師が自信をもって開発したということで世に発表するのであれば、きちんと著者名を明かし、しかるべき批判にも耐えるべきではないでしょうか。まーただ「太った人は努力不足」という著者のメッセージはよく伝わるダイエット中の方には耳に痛い本ではあります。